2020年4月26日日曜日

【悲報】店名公表が逆に宣伝効果に!パチンコ店に客の行列

兵庫、パチンコ18店が営業 27日の公表通知

2020/4/25(土) 18:07配信

パチンコ店に休業要請している兵庫県は25日、県内の全391店のうち18店が営業を続けているのを確認したと発表した。

県は27日に新型コロナウイルス特別措置法45条に基づいて店名を公表することにしており、店側に事前通知の文書を手渡した。

県によると、18店のうち2店は27日から休業する意向を示した。27日正午に再び現地を確認し、営業している店舗について同日中に店名と所在地を県のホームページに掲載する。 

県は15日から5月6日まで、パチンコ店を含む遊興施設や生活必需品を扱わない商業施設、ナイトクラブなどに休業を要請している。

参照元 : 共同通信


店舗に押し寄せるパチンコ客「コロナウイルス?関係ない」背景にある事情やギャンブル依存症対策の不十分さ

2020/4/25(土) 15:46

営業継続のパチンコ店にお客が殺到
大阪府が営業自粛要請に従わないパチンコ店の公表をおこなった結果、いつもと変わらず来店客が押し寄せたそうだ。

予想通りの展開であり、パチンコ業界や依存症対策について、全く見識がないこともよく分かる結果だ。

公表するということは開いている店舗を明らかにするという行為であり、パチンコ愛好家たちの行動に火をつけてしまうだろう。

大阪府が新型コロナウイルス特別措置法に基づき店名を公表したパチンコ店には、一夜明けた25日も午前中から大勢の客が集まった。府は感染拡大を防ぐため利用を控えるよう求めたが、店の駐車場には車が並び、常連客からは「いつもと変わらない」との声が上がった。

堺市堺区の「P.E.KING OF KINGS大和川店」では開店前から、約300人がずらり。入り口には手指消毒を呼び掛ける紙も張られ、整理券を受け取った客らはスタッフの誘導で1~2メートルの間隔を空けて列を作った。

近くに住む常連客は「名前が出たから、他の店を探さずにここに来る人も増えるんじゃないか」と話した。

出典:大阪のパチンコ店「変わらない」 店名公表も大勢の客集まる 共同通信 4月25日
ギャンブル依存症患者は死んでもパチンコ屋に行く
私は社会福祉領域で相談を受けて支援に関わってきたソーシャルワーカーである。

数々の軽度から重度に至る依存症患者を見てきた。なかには依存症から抜け出すことが叶わず、自他への自責の念から自死された方もいる。

ギャンブル依存症は人を死に至らしめる恐ろしい病気である。

ギャンブル依存症患者で重度になると、当然、社会生活に破綻をきたす。

ギャンブルの他にもアルコール、薬物、セックス、ゲーム、買い物など依存対象は様々だが、どれも過度に依存すれば同様の辛苦を味わう。

家庭内暴力、人間関係の破綻、家計破綻、多重債務、失業や解雇、窃盗や詐欺など刑事事件に発展する事例も珍しくない。

一日中、ギャンブルのことしか考えられず、ギャンブルが人生のすべてと言ってもよい。

つまり、ギャンブルに心身を支配され、人生の中心に居座られてしまう状態だ。

WHOも指摘する通り、そうなればすでに病気であり、患者に対する加療やケアが必要となる。

さすがに重度の依存症患者として自覚をし、精神科病院に入院して治療を受け始めたとしても、ギャンブルでの快楽体験がよみがえり、無断で病院から脱走する患者もいる。もちろん、脱走した行き先は常連のギャンブル施設である。

一度、ギャンブル依存症に罹患すると完治はしない。

毎日襲いかかる誘惑と闘わなければならず、その誘惑に負けてしまうことも繰り返す。

それを受け入れ、治療やケアとして、周囲の人々が支えたり、突き放したりしながら、関わっていくことが必要となる。

このとてつもない悪魔のような病気との闘いは、精神科医だけでは不十分で、我々のようなソーシャルワーカーも共闘するし、ギャンブラーズ・アノニマス(GA)などのギャンブル依存症者の当事者団体にも援助を求める。

依存症者は当事者団体に参加して、仲間たちと交流しながら支援機関とつながる必要がある。

原則として、一人でギャンブル依存症から脱却することは極めて困難だからだ。

行政はパチンコ店公表ではなく依存症の自覚を促しケアの周知へ
ギャンブル依存症者はウイルスが蔓延していようが、空襲があろうが、ギャンブル施設に通うだろう。

そこが彼らの居場所であり、人生の中心に置かれた場所なのだから。

この志向や価値観を知らず、パチンコ店を公表して「このお店は開いています。行ってください。」と言わんばかりの対策はずさんと言わざるを得ない。

そもそもこれほどパチンコ施設など街中にギャンブル場が蔓延している国も珍しい。

街中でほぼ無規制にギャンブル施設を乱立させて、ギャンブルの危険性も伝えないまま、カジノまで誘致しようという日本だから、ギャンブル依存症に対する視点も弱いのは当たり前ともいえる。

パチンコ店に行かないでください、パチンコ店を開かないでください、ではなく、この状況下でもパチンコ店に通わされて、ギャンブル業界に支配されている人々にできることは何か、真摯に行政は検討してみる必要があるだろう。

ギャンブル依存症者は行きたくて行っているのではない。行きたくなるようにさせられ、行かされている存在である。

緊急事態下において急に要請しても、日常から染み付いた行動は変えられない。

依存症ケアへの予算配分、当事者団体への助成や補助など、依存症対策が不十分な日常がこれらの感染拡大リスクを生んでいると自覚し、新型コロナウイルス収束後の社会をどう作り直していくのか、考える機会にもしてほしい。

いずれにしても、パチンコ店に行かないように呼びかけ、行った人々を非難し排除する社会は感染拡大リスクを広げるという事実が大事だ。

どうしたら行かなくて済むのか、依存症対策の専門家も交えて議論を進めていきたい。

最後にギャンブル依存症者たちの当事者の声明を載せておく。

これを契機に、ギャンブル依存症という病気の患者だと自覚し、主体的に治療やケアにつながってくれれば幸いである。

私たちのほとんどは、自分が本物の強迫的なギャンブラーだとは認めたがらなかった。自分がまわりにいる人たちと違うなどということを、よろこんで認める人間がいるわけはない。だから私たちが、ふつうの人のようにギャンブルができるかもしれないと、役にも立たない実験をしてきたからといって、驚くことはない。どうにかすれば、いつかはギャンブルを楽しむことができるようになるという大きな妄想が、強迫的ギャンブラーに取りついている。この妄想のしつこさには驚くばかりである。この恐ろしい妄想を、たくさんの強迫的ギャンブラーは懲役、狂気、あるいは死の門口にたつまで手放せないでいる。

私たちは自分が強迫的ギャンブラーであることを心の底から認めなければならないことを知った。これこそが回復の第一歩である。ギャンブルに関しては、自分がふつうのギャンブラーと同じだという、あるいは今にそうなるかもしれないという妄想を、まず徹底的に打ち砕かなければならないのだ。

私たち強迫的ギャンブラーは、ギャンブルをコントロールする力をなくした。本物の強迫的ギャンブラーは、決してギャンブルに対するコントロールを取り戻すことはない。私たちも、自分はコントロールを取り戻したと思ったことがあった。けれど、そのちょっとした、あまり長くない中休みの後には、もっとひどい状態がやってきて、せつない、なぜだかわからない落ち込みに苦しまなければならなかった。私たちのような強迫的なギャンブラーは、進行性の病気にかかっているのだということを、私たち全員が一人残らず信じている。少し長い目で見れば、私たちは悪くなることはあっても、決して良くなることはなかったのである。

参照元 : ヤフージャパンニュース

店名公表が裏目?パチンコ店、客殺到「ここが閉まったら他を探す」 医療従事者「怒りしかない」

2020/4/26(日) 5:30配信

大阪府が新型コロナウイルス特別措置法に基づき24日に店名公表したパチンコ店に一夜明けた25日、大勢の客が殺到した。公表6店のうち2店が営業を取りやめたが残り4店は継続。一律10万円の給付金を引き合いに出して「それぐらい1日で稼げる」と言い放つ客もいた。

「大阪府民の命を守るため」。東京都に次ぐ感染者数の拡大を防ぐため、利用を控えるよう求めた吉村洋文府知事の前日の悲痛な叫びは“来客フィーバー”にかき消された。

枚方市の「ベガス1700枚方店」には「店名公表で開いていることを知った」という客らが集結。パチンコ1120台、スロット580台設置の巨大店舗の約8割の席が埋まった。隣の客とは距離を取って台と向き合ったが、マスクのない客も1割ほど見られた。

駐車場には大阪、京都、神戸など関西圏の車だけでなく岡山、名古屋、徳島など遠方のナンバーがズラリ。高槻市の60代男性は「近くの店が開いてないからここに来るしかない。(給付金は)もらうけど、うまくいけばパチンコで1日でそれぐらい稼げる。コロナ?俺はかからん」と豪語。20代男性も「ここが閉まったら他を探す。全国どこにでも行く」と語気を強めた。

堺市堺区の「P.E.KING OF KINGS大和川店」も開店前から約300人がずらり。常連客の男性(70)は「名前が出たし、他店を探さずにここに来る人も増えるんじゃないか」と公表は逆効果と言わんばかり。堺市では他の2店も営業を続けた。

パチンコ人口950万人(18年度レジャー白書)のうち厚生労働省が17年に発表したデータによると、依存症の潜在該当者は3人に1人。コロナ大流行下でもパチンコ通いをやめられない人が300万人以上いる可能性がある。ただ、医療従事者からは「パチンコ屋に行ったと聞くと本当にうんざりする。感染したらどうするのか。現場には怒りしかない」との声が上がる。大阪だけでなく都内でも営業自粛要請に応じているのは23日現在で7割程度。店側だけでなく、パチンカーもスマートフォンのアプリで我慢するなど、より一層の自制が求められる。

参照元 : スポニチアネックス

大阪府のパチンコ店が吉村知事に反逆する理由を激白「なんで飲食店は営業できてパチンコはあかんのや」〈週刊朝日〉

2020/4/25(土) 20:38配信

大阪府が新型コロナウイルス特別措置法に基づき店名を公表したパチンコ店は6店舗。吉村洋文知事は24日の記者会見で、「店名を公表したパチンコ店以外にも20店以上、営業しているという情報が寄せられている。営業を継続するなら引き続き店名公表する」とも話した。

大阪府の発表によると。公表された2店舗は25日から営業を休止したが、「HALULU」「ザ・チャンスα」「ベガス1700枚方店」「P.E.KING OF KINGS大和川店」の4店舗はまだ営業を続行しているという。

だが、公表された店舗以外にも今も営業している店は複数ある。大阪府東部にあるパチンコ店も25日午前から十数人が行列を作っていた。行列に並んでいた客の一人が言う。

「車で30分ほどかけてきた。SNSで営業中だと知りました。仕事も休みだし、暇だからパチンコくらい、ええんちゃうの」

午前10時と開店と同時に、多くの客が店内に駆け込んだ。店員はこう話す。

「自動ドアも開放して、換気にも気をつけている。消毒液も設置している。うちは営業しているが、店名はまだ公表されていないようです。公表された方が、お客様はもっと来るやろう。今はSNSで出回っている情報で営業を知って来店する人が目立つ。普段より、3割くらいは人手が多いわ」

店名が公表された大阪府堺市のパチンコ店「P.E.KING OF KINGS大和川店」に行くと、立体駐車場は、1階からほぼ満車。4階まで行き、ようやく駐車スペースが見つかった。

駐車している車を見ると、大阪だけではなく「神戸」「姫路」「和歌山」など越境ナンバーが多くみられる。

「土曜日でも、普段はこんな混んでない。店名の公表であちこちから客が来とるんやない」(常連客の一人)

店頭にはこう記された看板があった

<並び方のご案内 新型コロナウイルス感染防止の為、お並びの際は前後のお客様と広く間隔(2m以上)を空けてお並び頂きますようご協力の程宜しくお願い致します>

<当店のルール 入店時にはマスクの着用をお願い致します。マスク非着用の方は入店をお断り致します>

しかし、マスクを着用していない客もいた。理由を尋ねると、こう答えた。

「ワシは神戸から来たが着用してなかったら、店内でマスクをくれたんです。マスクが品切れのところも多く、マスクをもらえて、パチンコも遊べて、こんなええ店は他にない」

現在も営業しているパチンコ店のオーナーはこう主張する。

「営業せんかったら、倒産の危機ですよ。国や大阪府が休業補償してくれるわけでもあらへん。パチンコ店は休んでいても固定経費がかさむ商売。店休んだら、1日で何百万円という赤字が出ていくんです。営業することが、悪いようにニュースで報じられますが、うちは消毒やマスク着用を徹底している。ドアを開けて空気の入れ替えも常にしてますねん。三密にならへんよう、パチンコ台の数台あけて、座っていただくようにお客様にはお願いしている。飲食店と変わらない感染防止対策やっている。飲食店は短縮営業できて、パチンコ店はなぜ、あかんのか。それはおかしいと思う。店名が公表されても営業は続けますよ。公表された方が宣伝になって営業していることが周知される。お客さまが増えると聞いています。お客さまの需要、従業員の雇用と生活を守るためにも、うちは休みません」

参照元 : AERA dot.




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