2020年1月25日土曜日

パチンコに負けた男が腹いせ!車6台にキズを付ける

「パチンコ負けストレス」車6台にキズ…犯行の瞬間

2020/1/24(金) 20:13配信



防犯カメラに捉えられたのは車に次々と傷を付ける男の姿です。逮捕された男は、動機について「パチンコで負けたストレス」と説明しています。

車のボンネットをキャンバスに見立てたように大胆な筆致で腕を上下させる男。しかし、握っているのは筆ではなく車の鍵でした。男の腕の動きから大きなバッテン印を刻み込んでいる様子。

1台が終わるとふらりと道路に戻り、しかし、また思い出したように…。ボンネットはひとたまりもありません。表面の塗装面に傷が付き、下地が見える状態。このエリアで、合わせて6台が被害に遭いました。

逮捕されたのは近所に住む川口俊輝容疑者(49)。傷付けられた車の所有者も知っている男でした。動機はパチンコで負けたストレス。

防犯カメラの存在を知ってか知らずか、気にする様子はありません。同一犯による犯行かは分かりませんが、被害は今回だけではありませんでした。今回の被害額は6台合わせて約33万円。しかし、車の所有者は…。

被害に遭った車の所有者:「金額じゃないですよね。ほんと…」

参照元 : テレ朝ニュース

































パチンコで借金地獄の川崎署地域課の男性巡査(24)、拾得物の現金横領

「パチンコなどで借金300万円」巡査が拾得物の現金横領…容疑で書類送検

2020/1/25(土) 7:42配信

交番に届けられた現金などを横領したとして、神奈川県警は24日、川崎署地域課の男性巡査(24)を業務上横領容疑などで横浜地検に書類送検し、同日付で懲戒免職とした。 

発表によると、巡査は交番勤務だった2017年9月~19年6月、計11回にわたって、拾得物として扱った現金計約10万9000円と財布などを横領した疑い。

昨年6月、財布の落とし主が同署を訪れた際、受理記録がないことが判明。同署の調査に対し、巡査は横領を認め「パチンコなどで借金が約300万円あり、返済に困っていた」と話したという。

巡査は同日、窃盗事件の被害届1通を自宅に持ち帰っていたとして、公文書毀棄(きき)容疑でも書類送検された。

参照元 : 読売新聞



2020年1月20日月曜日

【朗報】立憲民主、国民民主、共産、社民の野党4党がIR汚職事件受けカジノ禁止法案を提出

4野党、カジノ禁止法案を提出 IR汚職事件受け衆院に

2020/1/20 10:50 (JST)



立憲民主、国民民主、共産、社民の野党4党は20日、カジノを含む統合型リゾート施設(IR)事業を巡る汚職事件を受け、カジノ営業を禁止する法案を衆院に共同提出した。

政府、与党に事件に関する説明を迫るのと併せ、通常国会初日に提出することで「カジノ国会」(立民の安住淳国対委員長)との位置付けを強調する狙いがある。

安住氏は法案提出後、記者団に「カジノ反対の国民運動と連動し、政府に導入を断念させる。汚職事件と関係なく事業を進める矛盾を徹底的に追及する」と強調した。

法案は、2016年に成立したIR整備推進法と、18年成立のIR整備法を廃止する内容だ。

参照元 : 共同通信

IR整備の基本方針 決定を当面見送り 汚職事件受け 政府

2020年1月21日 4時57分

IR=統合型リゾート施設をめぐる汚職事件を受けて政府は、IRの整備に向けた基本方針について、今月中にも行うとしていた決定を当面見送り、さらに慎重に検討を進めていくことになりました。

IRの整備に向けて政府は去年9月、整備区域を選定する際の評価基準などを盛り込んだ基本方針案を公表し、関係省庁での協議も踏まえて、今月中にも正式に決定するとしていました。

しかし、IR事業をめぐる汚職事件を受け、野党4党などが20日、IRの整備を中止させるための法案を国会に提出し、追及を強める姿勢を示しているのを受けて、政府は国会審議の状況などを見極めるため、今月中にも行うとしていた基本方針の決定を当面見送り、さらに慎重に検討を進めていくことになりました。

政府としては汚職事件を踏まえ、基本方針とともに、カジノ事業者が、政務三役や事業者の審査などにあたる「カジノ管理委員会」の委員と接触する際のルールなどについても議論を進めていく方針です。

政府は、基本方針を決定したあと来年1月からIRの誘致を目指す自治体からの整備計画の申請を受け付けることにしていますが、政府関係者は「整備に向けたスケジュールに影響はない」と述べています。

参照元 : NHKニュース




2020年1月17日金曜日

違法パチスロ店に押し入り、現金約200万円を奪った男ら4人逮捕

違法パチスロ店の店員に刃物 200万円奪ったか

2020/1/16(木) 19:06配信



違法パチスロ店に押し入り、現金約200万円を奪ったとして逮捕されました。

吉野行成容疑者(30)は去年9月、東京・池袋の違法パチスロ店に押し入り、店員に包丁を突き付けて「バッグに金を入れろ」と脅し、売上金約200万円を奪った疑いが持たれています。この事件では、実行役の男ら4人がすでに逮捕・起訴されています。

警視庁によりますと、吉野容疑者は主犯格とみられ、4人とは客引きの仕事で知り合ったということです。取り調べに対し、「間違いありません」と容疑を認めています。

参照元 : テレ朝ニュース










2020年1月8日水曜日

【朗報】2020年4月に屋内喫煙が原則禁止 パチンコ店は大ダメージ

2020年4月にパチンコ店が禁煙化 パチンコファンはどうする?



不特定多数の人々が出入りする公共の施設において屋内喫煙が原則禁止となる改正健康増進法が2020年4月に全面施行される。これによって飲食店やオフィス、医療機関などで喫煙ができなくなるわけだが、とりわけ大打撃を受けるといわれているのがパチンコ店だ。

条件を満たせば、加熱式タバコの喫煙が可能なエリアや喫煙室を設けることはできるが、事実上、紙巻きタバコを吸いながらのパチンコはできなくなる。

JTが発表したデータによると、2018年における日本国内の喫煙者率は17.9%(男性27.8%、女性8.7%)だが、パチンコ・パチスロユーザーに限ると、それ以上の数値になるといわれている。パチンコに詳しいフリーライターの藤井夏樹氏はこう話す。

「正確なデータではありませんが、パチンコ・パチスロユーザーの半分以上が喫煙者であると言われています。禁煙コーナーや禁煙フロアーを設けるパチンコ店もありますが、それも少数派。基本的に喫煙OKな店がほとんど。また、禁煙コーナーがあっても、人気機種は喫煙コーナーの方に設置されることが多く、非喫煙者でも喫煙コーナーを選ぶというケースも多い。いずれにしろ、喫煙者のユーザーが多いのは事実で、来年4月以降にパチンコ店が禁煙化すれば、客足が減る可能性は高いでしょう」

喫煙者であるパチンコファンのAさん(40代男性、会社員)は、「タバコが吸えないのであれば、パチンコ店に行く機会は少なくなるだろう」と話す。

「私はよく会社帰りに自宅の最寄駅にあるパチンコ店に行くんですが、タバコを吸うという目的もあるんですよね。基本的には仕事中はまったく吸えなくて、ずっと我慢。やっとのことでタバコが吸えるのがパチンコ店なんです。すでに飲食店では禁煙のお店も多いので、パチンコ店は貴重なタバコスポットでした。タバコが吸えないのであれば、家まで直帰することになりますね」

Aさん同様、喫煙者であるパチンコファンのBさん(30代男性、自営業)は、禁煙化されてもパチンコ店には通う予定だという。

「自分が吸っているのにこんなことをいうもの何なんですが、隣の台の人がタバコを吸っていると、煙がこっちに流れてきてちょっと不快なことも多い。だから、自分で吸う時はできるだけ煙を上の方に吹いたり、煙やニオイの出ない加熱式タバコに切り替えたりして、周りに迷惑がかからないようにしています。

正直、禁煙化されて自分が吸えなくなるのは辛いですが、タバコに関するマナーで不快な思いをしなくなるのはいい。ある意味タバコをやめるいい機会になるという期待もあるし、禁煙化してもパチンコには行くと思います」

非喫煙者は「これで快適にパチンコを楽しめる」
一方、禁煙してから5年が経つというCさん(30代女性、会社員)は、パチンコ店の禁煙化は大歓迎だ。

「自分が禁煙してから、タバコのニオイにすごく敏感になりました。パチンコは好きなんだけど、店に入るだけでも洋服にタバコのニオイが付くので、どうしても足が遠のいていたんです。だから、来年4月の禁煙化はうれしいですね。これでニオイを気にせずにパチンコが打てると思うと、今から楽しみです」

しかし、禁煙化されてもタバコのニオイが完全になくなるわけではないとの指摘もある。前出・藤井氏はこう話す。

「古いパチンコ店だと、長年タバコの煙にさらされているので、お店の壁そのものにニオイが染み付いていることも多いだろうし、エアコンのフィルターがタバコ臭くなっているということも多い。ガラガラのパチンコ店で、周囲に喫煙者がまったくいない状態で1時間くらい打っていただけで、洋服がタバコ臭くなっていた……なんてこともよくあります。禁煙化されたからといっても、パチンコ店の独特な空気がすぐにキレイになるわけではないでしょう。エアコンのメンテナンスが行き届いていない店の場合、しばらくはニオイがすると思いますね」

完全禁煙化でパチンコ店のサービスは向上する?
禁煙化を歓迎する声もあるが、やはり喫煙者のユーザー減少は回避できないであろうパチンコ店。集客のための施策はあるのだろうか。

「パチンコ店としてはまさに死活問題なので、客を引き止めるためサービスを行うケースも多いと思います。とはいえ、出玉で還元というのは難しいので、ドリンクのサービスであったり、豪華な休憩スペースを設けたりといった形で、パチンコとは直接関係ない形でのサービスが増えるのではないでしょうか。実際に、無料の足湯やネイル体験ができるパチンコ店などもすでにありますが、それこそパチンコを打たない人も楽しめるようなサービスが続々と登場する可能性も高いと思います」(藤井氏)

禁煙化によって、方向性を転換せざるを得ないパチンコ店。パチンコ・パチスロの遊び方そのものも変わっていきそうだ。

参照元 : マネーポスト


これでパチンコ客が減り、さらに売り上げが減少し、倒産数が増えるなら一石二鳥ですね。

パチンカスもパチンコに使う金が浮いて、お金が溜まるし。出玉も爆発力もなくなった機種ばかりだし、脱パチンコユーザーが増えるのは良いことです。

2020年1月5日日曜日

大阪府富田林市のパチンコ店で、男性店員がナイフで刺される

パチンコ店で店員が刺される 客の男逮捕 大阪・富田林市

2020/1/5(日) 1:16配信



大阪府富田林市のパチンコ店で、男性店員をナイフで刺したとして66歳の客の男が殺人未遂の疑いで逮捕されました。

4日午後4時30分ごろ、富田林市若松町西のパチンコ店で「ナイフを持った男が暴れている」と警察に通報がありました。

警察などが駆け付けたところ、男性店員(27)が刃渡り10センチほどの果物ナイフで腹部を刺されていて全治10日間のけがをしたということです。

刺した客の男は逃走しましたが富田林市内の路上で通行人に「人を刺した。自首したい」などと話し駆け付けた警察官に逮捕されました。

殺人未遂の疑いで逮捕されたのは森中英次容疑者(66)で調べに対し、容疑を認めているということです。 警察は店内で何らかのトラブルがあったとみて、調べています。

参照元 : 関西テレビ














2020年1月1日水曜日

ビギナーズラックから始まるギャンブル依存症の恐怖

高収入エリート夫が自己破産…自覚なく進行するギャンブル依存の恐怖

2020/1/1(水) 6:01配信



サンダル履きで通えるパチンコ、スマホ一つあればいつでもどこでも競馬、競輪、競艇などが楽しめるオンラインサイト、さらに日本版IR(統合型リゾート)導入で新たに誕生するというカジノ――。成人男性15人に1人と、世界でもダントツで高い割合の日本のギャンブル依存症患者はいったいどこまで増えるのか。(フリーライター さとうあつこ)

外資系金融会社に勤める夫からある日突然、「借金が返せないので自己破産しようと思う」と告げられました。実は夫は年収3000万円を稼いでいながら、家にはほとんどお金を入れていませんでした。生活費は私のパート収入、月8万円でまかなっていたのです。聞けばなんと競馬、競艇、FXとあれこれギャンブルや投資に手を出し、首が回らなくなったとのこと。去年、子どものお年玉がなくなり大騒ぎしたことがあったのですが、今にして思うと犯人は夫だったのかも……。いったい何が彼をここまで狂わせてしまったのでしょう。

誰がいつ、どこでひそかにギャンブルにハマるかわからない――最近はスマホ一つでアクセスできるギャンブルが増えてきた。たとえば、インターネット上で現金を賭け、カジノゲームに参加するオンラインカジノ、略称“オンカジ”。日本では公営ギャンブル以外の賭博は禁止されているが、海外法人が運営し、サーバーも海外にあることから合法とうたわれ、利用者が後を絶たない。

競馬、ボートレース、競輪など、公営競技の投票券が購入できる総合サービスサイトもある。移動中や外出先でも24時間アクセスできるだけでなく、スリリングなライブ映像も見られるというものだ。このほか、FX(外国為替証拠金取引)などの投資に依存するビジネスパーソンも増えている。

● 成人男性の15人に1人が ギャンブル依存症の可能性

日本医療研究開発機構の推計(平成29年度)によれば、ギャンブル依存症の疑いがある人は成人男性で6.7%(女性は0.6%)。15人に1人という割合だ。男女あわせると推計320万人で、成人の3.6%におよぶ。カジノ大国といわれる米国やオランダの1.9%を抜き、世界でもダントツに高い数字だ。

大きな要因の一つが、大衆娯楽として定着しているパチンコだ。ギャンブル依存症の疑いがある人の中で、「パチンコ・パチスロが中心」と答えた人は約8割にのぼる。日本生産性本部の「レジャー白書」によると2018年の参加人口は950万人。バブル期の3000万人から減っているとはいえ、国中どの町にもパチンコホールがあり、サンダル履きで出かけられるのは日本くらいだろう。

ギャンブル依存症は、“脳と人格が変わる病”といわれる。単に意思が弱い人、だらしがない人が陥る嗜癖(しへき)と誤解されがちだが、一度ハマると自分の意思ではやめられなくなってしまう“疾患”だ。DSM-5(精神障害の診断と統計マニュアル)、およびICD-11(国際疾病分類)では「ギャンブル障害」という呼称で精神疾患に位置付けている。

関係が深いとされるのは、ドーパミンという脳内の快楽物質。ドーパミンが刺激されることで、強烈な快感が脳に記憶される。何度か繰り返すうちに脳が刺激に慣れてしまい、より強い刺激を求めるうち、のめりこんでしまう。特徴は4つ。とことんやらないと満足できない「耐性」ができていること、やらないと落ち着かない「禁断症状」があること、行動を抑制できない「コントロール障害」が見られること、常に心を奪われている「とらわれ」があることだ。

公益社団法人「ギャンブル依存症問題を考える会」の田中紀子代表は次のように説明する。

「最初の頃は単なる気分転換に過ぎないんですよ。でも、いったん『楽しかった』『憂さ晴らしできた』という“記憶のレール”ができてしまうと、ストレスフルな出来事が続いたときなどに再びレールに乗り、そのままジェットコースター状態に突入してしまうのです」

しかし、最初の快楽はほどなく消えうせる、と田中氏。田中氏自身、祖父、父、夫がギャンブラーであり、自身もギャンブラーだった過去を持つ。

「依存症になると、暇さえあればギャンブルをやってしまう。あっというまに300万円、400万円とすってしまい、頭の中は損をしたお金のことでいっぱいに。不安でがんじがらめになり、ネガティブな感情ばかり湧き起こってくる。だから損した分を取り戻そうと、またギャンブルをやるわけですが、束の間、現実逃避できるだけで楽しくなんかない。苦しさが募るだけです」

● “高収入エリート夫”たちが ギャンブルにのめりこむワケ

「無断欠勤が続き職を失う」、「失踪し、ホームレスになる」、「家族や親類が借金を肩代わりし、共倒れする」といった悲惨なケースはざらだ。事実、精神科医の森山成彬氏が 2008年に報告した調査結果では、ギャンブル依存患者がギャンブルにつぎ込んだ平均金額は1293万円。平均負債額は595万円に及んでいる。

横領などの経済犯罪や殺人、強盗などの事件に発展する場合もある。典型的な事件が2014年に起きた横領事件。大手商社から海外の関連会社に出向していた東大卒の30代男性が、横領した金、7億円をひたすらFXにつぎ込んでいた、というものである。

「ギャンブル依存症は他の依存症に比べ、高学歴の人が多いという研究結果もある。高年収のエリート層や富裕層も例外でないばかりか、実は高収入の人ほど問題が大きくなり、回復が難しい。賭け金が大きくなっても、事の大きさを自覚しづらく、周囲にも発覚しにくいのです。また、収入が低ければやがて種銭(たねせん)も底をつき、ギャンブルそのものができなくなってしまいますが、お金があるとなかなか底つきに至らない」と田中氏。

実際、同氏が代表を務める「ギャンブル依存症問題を考える会」にも、冒頭の事例のように、転落した高収入夫に翻弄される“ギャン妻”が次々に駆け込んでくるという。

「ギャンブル依存症は“否認の病気”と呼ばれる。本人にはまったく病気という自覚がありません。それだけにある日突然、借金に苦しんでいることを告白されたりすると、家族は病気と思わず、お金を工面し尻ぬぐいしてしまう。おかげで本人はまたギャンブルができるようになり、結局、病気が深刻化していくのです」

● カジノの経済効果の裏で 膨れ上がる負のコスト

ギャンブル依存症はどうすれば回復するのだろうか。

主な治療法としては、専門治療施設や民間施設で行っている認知行動療法プログラムが挙げられる。グループセッションを通し、自分の考え方の癖や、金銭管理など日常生活を見つめ直すといった内容だ。

一方、薬物療法では、ギャンブルへの欲求を抑えるとして、アルコール依存症などに用いるオピオイド拮抗薬が注目されている。だが、ギャンブル依存症について認可された薬は、世界的にまだないのが現状だ。

もう一つの治療法が、自助グループGA(gamblers anonymous)に参加する方法だ。1957年に米国ロサンゼルスで始まった活動で、日本でも展開されている。当事者同士が集まり、過去の経験や現在の状況を語り合うグループセラピーのほか、回復プログラム「12ステッププログラム」を実践する。自分とギャンブルとのかかわり方とともに、これまでの考え方、生き方を見直す。生きづらい考え方、生き方を変えていくことで日常のストレスに対応できるようになり、ギャンブルへの依存を克服していく。

「生き方そのものを変えない限り、ギャンブル依存症は再発してしまう。他人とつながり、助けられたり助けたりする経験を繰り返し、孤独感、自己否定感を癒やしていくことが回復につながります」

気になるのは目下、政府主導で導入が進められている日本版IRだ。IRとは、宿泊施設、テーマパーク、商業施設、カジノなどを一体的に整備する統合型リゾート。巨大IRでインバウンドを成功させたシンガポールやマカオに続こうと、国は2016年にIR推進法を、続いて2018年にIR実施法を成立させた。一方で、2018年からギャンブル等依存症対策基本法も施行。2019年12月には、厚生労働省がギャンブルの依存症治療の中で、これまで対象外だったグループ診療を公的医療保険の対象とする方針を固めた。

田中氏は、カジノは経済効果を生むとされるが、倒産や生活保護、一家離散、犯罪、自殺が増えるなど“負の影響”も見過ごしてはならない、とも指摘する。

「1.5兆円の酒税に対し、アルコールによる社会的損失は金額に換算しておよそ4兆円といわれます。カジノによって負の社会コストが経済効果を上回るようではつくる意味がありません。ギャンブル依存症対策が、現状ではまったく足りていないということです」

健康保険料という形で国民がコストを背負うことについては、賛否両論ある。いずれにしてもギャンブル依存症とそのリスクについて知っておくことは、“ギャンブル大国”で暮らすわれわれにとって必須といえそうだ。

参照元 : ダイアモンドオンライン

ギャンブル依存症の引き金、「ビギナーズラック」が危ない

昨年末、福岡県飯塚市の斉藤守史元市長らが平日昼間から賭け麻雀を行っていたことが発覚。今年1月末に飯塚市長を辞職した。疑惑を向けられた当初、「金をかけなければ麻雀人口が減る」と自己弁護したことも批判を浴びた。このように、ギャンブルによって自らの社会的な評判や地位を失うことは決して珍しいことではない。

国立病院機構久里浜医療センター・樋口進氏を代表とする厚生労働省の研究班が2014年に行った調査によると、ギャンブルをやめることができず日常生活に支障を及ぼしている依存症の患者は、日本全国で536万人にも及ぶという。特に男性では全体の8.7%にものぼり、およそ9人に1人は依存症の傾向があるという驚きの結果も発表された。

ギャンブル依存症には適切な治療が必要だ。しかし、「やめられないのは意思が弱いから」というように性格の問題として片付けられてしまいがちであることから治療が遅れ、症状が悪化する原因のひとつとなっている。正しいギャンブル依存症への理解を広め、対策を整えていくことが患者の増加を食い止める一歩になることは間違いない。

そこで、ギャンブル依存症の原因や治療の方法、そして行うべき対策を知るべく、ギャンブル依存症の患者の治療やブログでの情報発信を行う医療法人社団榎本会榎本クリニック・山下悠毅院長にお話を伺った。

親の年金を使い切り
生活保護を余儀なくされるケースも
――ギャンブルが好きな人はたくさんいると思いますが、依存症かどうかはどのように判断するのでしょうか。

山下 判断する条件は、大きく分けて以下の3つです。

(1)1日中ギャンブルのことばかり考えてしまう
(2)「やらないほうがいい」と自分で分かっている
(3)自分の力で止めることができない

これらの条件が満たされていると、病気だと判断して治療に移ることが多いですね。ただ、医学的に明確な診断基準がないことから、最終的には本人や周囲の人が困っており、治療を望んでいるかどうかに基づいて治療を開始します。

――ギャンブル依存症について、今までご覧になってきた患者ではどのようなケースがありましたか。

山下 自分の貯金を使いきってしまうのはもちろんのこと、家族が借金を数百万円工面した後も続けている方が大多数です。中には、親の年金にまで手を出してしまう方もいます。私が経験した最も深刻なケースだと、両親の積み立てた保険を解約し、土地の権利書もこっそりと売ってしまった方を診察したことがあります。結局その方は、本人の治療はもちろんのこと、ご両親の生活保護の書類も私が書きました。

ギャンブル依存症
やめられなくなるメカニズムとは
――「やめられないのは意思が弱いからだ」という意見を言う人もいます。

山下 ギャンブル依存症は「意思の弱さ」といった性格が原因なのではなく、治療が必要なれっきとした「心の病」です。こういった間違ったイメージをなくしていくためにも、ギャンブル依存症についての正しい理解が広がることが必要だと考えています。

まず、「依存症とは何か」について説明しますね。ギャンブル依存症は、大麻や覚せい剤などが原因の「物質依存症」とは異なり、「行為依存症」と呼ばれています。「私たちは、「のるか、そるか」といった、まさしくギャンブル状態におかれると、興奮してドキドキしますが、そのドキドキがやみつきになって該当行為をやめられなくなることを指します。ちなみに、万引きや盗撮が止められない方も、この「行為依存症」です。そのため、私は「行為依存症」を「ドキドキ依存症」とも呼んでいます。

――ドキドキしているとき、体内ではどのような変化が起こっているのでしょうか。

山下 人間の頭のなかを簡単に表現すると、「本能」と「理性」に分けることができます。本能は、大脳辺縁系という部分で、好き嫌いを決める偏桃体や、記憶に関わる海馬などからなっています。これは全動物に備わっていて「エサを食べたい、異性に接近したい」といった欲動のアクセルです。

一方、理性を司っているのが前頭前野です。これは、人間が最も発達しており、「おいしそうだけど、今はお腹いっぱいだから後にしよう、異性に対していきなり抱きつかずにまずはデートに誘おう」というように、欲動に対してブレーキをかける機能を持っています。

そして、依存症患者は、この脳の「本能」を司る大脳辺縁系の周囲に「依存の回路」が後天的にできてしまっているのです。

ギャンブル依存症患者も、普段は「理性」を司る前頭前野のブレーキがきちんと働いているのですが、パチンコ店や競馬場の前を通りかかった瞬間、過去の記憶や快感が呼び起こされ、大脳辺縁系周囲の回路が強く活性化します。その結果、回路に多くの血液が集まり、前頭前野の血液量が少なくなる(※)ことでブレーキ機能が停止状態となり、アクセルが暴走してしまうのです。

※人は、アルコールを摂取すると前頭前野の血流が低下し、ブレーキ機能が低下することが証明されています。そのため、アルコールを摂取すると暴言を吐いたり、セクハラをしたりといった不適切な行為が多くなる傾向にあります。ギャンブル依存症では上記のような血流の動きはまだ完全には証明されていませんが、アルコール摂取時と同じようなメカニズムが脳内で起こっている、と山下さんは言います。

ビギナーズラックや大当たりが依存症を加速させる
――依存症になる人とそうでない人がいるのはなぜでしょうか。

山下 暇であったり、趣味や専念できるものがない、なんて方は危険ですが、それ以上に重要な要素が「ビギナーズラック」です。誰だって、初めてギャンブルをした時に、一度も当たることなく大金をすってしまったら、「二度と行くもんか」と思いますよね。しかし、偶然にも初めて行った時に大きく勝つ人がいる。そうすると、ドーパミンが大量に分泌され、大脳辺縁系に依存の回路ができるのです。私も、パチンコは友人に誘われ、行ったことはあるのですが、もしそこでビギナーズラックを経験したならば、依存症になっていた可能性があると思います。

――パチンコや競馬、宝くじなど様々なギャンブルがありますが、特に注意が必要なものはありますか。

山下 運だけが大きくものをいう宝くじで、サラ金からお金を借りてまで依存してしまう人は皆無です。一方、素人が偶然、羽生善治さんに将棋で勝ったとしても、勉強を非常に要する将棋の依存症になることもありません。

つまり、大切なのは、この「運」と「勉強(工夫)」の組み合わせなのです。パチンコや競馬は、雑誌を読んで機種や馬の研究をするなど一定の工夫のしがいがあり、かつ運も必要になってきます。これが、ギャンブルが面白くなる絶対的要素で、依存の回路が強化されている条件なのです。また、「自分は努力している」という自己肯定感や「自分は選ばれている」といった選民意識もそれを後押ししていると思います。

「欲動のアクセル」を抑え
「理性」のブレーキをかけること
――では、ギャンブル依存症はどのように治療を行えばいいのでしょうか。

山下 よく、クリニックにいらっしゃった患者のご家族の方が「もうやらないように反省文を書かせました」「もうしませんと誓わせました」とおっしゃるのですが、これは全くといっていいほど意味がありません。先ほども説明したように、依存症患者はギャンブルを目の前にすると、理性である前頭前野のブレーキが壊れた状態になってしまうからです。いくら理性の部分で反省や誓約をしたところで無意味なのです。

そこでまず今すぐにとりかかれることとしては「できてしまった依存の回路が回らない、つまり前頭前野のブレーキが壊れない環境をつくる」ことです。当たり前ですが、ギャンブルはお金を持っていないとできませんから、家族にお金を管理してもらい自由に使えないようにすれば、ブレーキがきちんと機能し続けるのです。

お金のようにギャンブルをしてしまうきっかけになるものは、ほかにも数多くありますが、私はこれらをまとめて「THE・TPO」と呼んでいます。以下のような要素をできるだけ生活のなかから排除することが依存の回路を回さない環境づくりのためには重要です。

T:ツール(道具)打つためのお金、お店に行くための車など
H:ヒューマン(人)一緒に行く人、パチンコの雑誌を見せてくる人など
E:エモーション(感情)職場や家庭でのストレス、孤独感や寂しさなど

T:タイム(時間帯)ノー残業デーの帰り道、休日の空いた時間など
P:プレイス(場所)お店がある場所、ギャンブルの雑誌がある場所
O:オケーション(状況設定)上記のT・H・E・T・Pの組み合わせ

これらを徹底的に、できうる範囲内で日常から排除、解決していくのです。

例えば、日曜日の暇な時間帯(T:タイム)にギャンブルをやってしまう傾向がある人は、その時間にジムに行く習慣をつけてパチンコができないようにするといった対策が考えられます。また、パチンコ店が通勤ルートにあり(P:プレイス)目に入るとやりたくなってしまうという人は、通勤ルートを変えてその道を避けるという対策をとることができるでしょう。

もうひとつ重要なのは、「自分でもう一つブレーキを作る」ということです。これを私は「二次ブレーキ」と名づけていますが、前頭前野が機能停止をしても大丈夫なようにしておくのです。

簡単に言うと、いつもパチンコ店の前を迂回して通勤している人が、偶然出張などでパチンコ店を見つけてしまったら、「あっ、と思ったその瞬間に、180度後ろを向いてその場を離れられるようダッシュする」とあらかじめ決めておくのです。こうすることで、欲動のアクセルが暴走してしまうその前に、問題行動を防ぐことができるのです。

私の行う治療では、実際にパチンコ店を見つけてしまったと仮定して、ダッシュするロールプレイングも行っています。何度も練習することで、この二次ブレーキのかけかたを覚えこませることが大切です。

カジノ法案が成立
ギャンブル依存症は増加する?
――2016年12月にはカジノ法案が成立しました。今後ギャンブル依存症患者が増える可能性も指摘されていますが、どのような対策をとっていけばよいでしょうか。

山下 現状、日本にはパチンコ店や競馬場が数多く存在しており、既に日常生活のなかにギャンブルが浸透しています。ですから、新しくカジノができたことでギャンブル依存症患者が急増するとは思いません。

例えば、オリンピックに向けて都内にたくさん日本酒のバーができたところで、コンビニでビールが買える日本において、アルコール依存症の患者が増えないであろうことと同様です。

ただ、世界各国ではカジノを設置する際に、ギャンブル依存症患者が増えないように法律が定められるなど様々な対策がとられています。

例えば、韓国では入場回数が多い顧客に対してカウンセリングが定められており、依存症が深刻になる前に治療を始められるようになっています。また、韓国やマカオ、シンガポールでは、依存症やそのリスクが高い利用者は本人もしくは家族・行政がカジノ施設への入場を規制することができるようになっています。

日本でもこうした各国の対策を参考にして、依存症患者の治療制度を整備していく必要はあると思います。

参照元 : ダイアモンドオンライン

パチンコやパチスロ、FXなどで大勝ちすると、脳から幸せ感を感じる成分「エンドルフィン」が出ます。

これを一度味わうと、またその快感を求めてパチンコホールに向かい、FXでは根拠のない所でエントリーを繰り返すポジポジ病になりお金を失っていく。

最悪、借金地獄になり人生崩壊になります。これがいわゆるギャンブル依存症の怖さなのです。

FXは私もやってますが、チャンスがない限りむやみにエントリーしません。たとえ自分の予想が外れて逆の方向に行っても、冷静に損切りして仕切りなおします。

私は元々、パチスロで食ってましたがギャンブル依存症ではありませんでした。なぜならパチスロが好きでホールに通ってなかったからです。

パチスロを打っていた理由は単純に稼げたから。なので5号機になって稼げなくなった時、すんなりとスロプロから足を洗いました。

そこからFXの世界に飛び込みました。メンタルはパチスロ時代に鍛えていたのでFXでも冷静に勝てるようになりましたが、ギャンブル中毒にはなっていません。機械的に冷めた感じでエントリーしています。

損切りの目安は資産の1%マイナスになったら切ることを徹底してます。FXは負けた時の想定、対応が一番大事だからです。資産を無くさない事がFXの世界で生き残るために一番気を付ける点です。