2015年5月25日月曜日

【裏スロ店の実態】 今日も人通りが少ない繁華街の外れで、スロットを心から愛する者たちが万札を握り締め重い扉を開く

換金率は一般店の5倍! 1日の儲けは20万円! マンガ喫茶感覚でファンが集う裏スロ潜入記

2015.04.21 火



1990年代後半、“一撃万枚”という言葉が飛び交うほど隆盛を極めたパチスロ業界。多くの“スロッター”がストック機能やAT機能、大量獲得機能を搭載し、史上まれに見る爆発力を持つ4号機や裏モノに魅せられてスロット漬けの日々を送っていた。

その後、多くの中毒者を輩出した4号機はその爆発力が原因でホールから排除され、代わって登場した玩具のように“ユルい”5号機は、かつての猛き戦場を知る者たちを大いに失望させ、スロッターたちは自然とホールから足が遠のき、今に至る。だが、その裏でかつての甘美の時を忘れられないスロッターたちが集う、もうひとつの戦場が“裏スロ”である。

新宿、渋谷、池袋。華やかな街から少し外れた路地にある雑居ビル。その重い扉の奥に裏スロは存在する。

昨今のパチスロ業界では、射幸心を煽りすぎるという名目でギャンブル性の高い機種はことごとく姿を消し、射幸性の高さを楽しみに通常のパチンコホールに通っていたサラリーマンや、近所の飲食店で働く店員などがひっきりなしにお店を訪れている。

裏スロの換金レートはおおむね1枚あたり20円から100円。100円となると、正規のパチスロに換算すると5倍に相当し、ボーナスを引き当てることができれば、あっという間に10万~20万円相当を手にすることができるのも人気の秘密である。

20台ほどの遊技機が並ぶ店内には、コインサンドやドル箱といった通常パチンコホールにあって当たり前の物は存在せず、遊技者はさながらゲームセンターのようにデジタルカウンターで自身のメダル獲得枚数を知ることができる仕組みになっている。何より普通のパチンコホールやスロット専門店と異なるのは、台移動のみならず掛け持ち遊技が可能なことだろう。

「スロットでの掛け持ち遊技とは?」とスロット経験者でも不思議に思うかもしれないが、裏スロには「オート機能」が搭載されており、直接レバーを叩いたり、リールのストップボタンを押さなくても遊技が可能となっているのだ。

そういう意味では極めて効率的な鉄火場となっており、このシステムに慣れた者の中には、平然と3台、4台同時にプレーを続ける猛者も存在する。

また、マンガ喫茶などと同じようにフリードリンク制で、遊技者は好きなタイミングで好きなだけドリンクを飲むことができるほか、お弁当やカップ麵などの軽食も無料となっている。さりとて、ほとんどの遊技者は一心不乱に台を愛でて、ドリンクや軽食の存在すら眼中にはないのだが……。

機種のラインナップを見ると、4号機のストック機やART機といった波の荒い台が人気を集めており、「南国育ち」や「北斗の拳」などといった機種はどの店に行っても存在する。

そんな中、常連客の中ではほとんど目押し不要で、シンプルでありながら爆発力は桁ハズレの、裏モノとして一部の店で人気を誇っていた「ビッグシオ30 GOD ver」などの沖スロの改造台が一番人気を誇っているのが実状だ。慣れてしまえば普通の4号機では我慢できず、次々と刺激が欲しくなるのはスロッターの気質だろう。

店によってはイベントなどの日に最高設定の6(註:段階の設定の中でボーナス確率が一番高い)を投入し、客が抽選のため雑居ビルに200人近く並ぶことも。確かに設定6を打てば、理論上ほぼ間違いなく勝つことができるが、そこは“裏”の世界のこと。実際には店側が大当たりを遠隔操作していることもままある。とはいえ、これは裏スロを打つ客側も周知なのだが……。

無論、勝ち続けることは難しい。

だが、店側も客から回収してばかりでは、客離れを招き、結果的には自分で自分のクビを締めることになるのが現状だ。最終的には、そういった遊技者と店側との駆け引きも含めての勝負となるのだが、店側と良好な関係を築けば、つまるところ常連となれば、自然と高設定の台をつかむことにつながるため、店とのお付き合いが裏スロ一番の醍醐味なのかもしれない。ホスト側との関係性を大切にすることは、裏スロに限らず、あらゆるギャンブルの原点なのだ。

人生という最大のギャンブルにおいても、おごりすぎるものは決して真の勝者にはなれない。そういう意味でも、ここはまごうことなき人生の鉄火場とも言えよう。

今日も人通り少ない繁華街の外れで、誰かが万札を握り締め重い扉を開いている。スロットを心から愛する者たちの楽園は、規制という野暮な網を抜けて、今後も危うくも色あせない輝きを放ち続けることだろう。

(文=音無鈴鹿)

参照元 : 日刊サイゾー


闇スロ、いわゆる裏スロだが、確かに懐かしい爆裂機種が打ちたい客には魅力的だろう。しかし、無許可営業なので、打ちに行くだけで客側はかなりのリスクがある。

警察のガサ入れが来れば当然、逮捕されるし、無許可な時点で無法地帯。店側も遠隔操作やインチキ、イカサマなんでもあり。

たとえ、大勝ちしても金を払って貰える保障もなければ、打った金を返してもくれない。警察に被害届を出すわけにもいかない。客にとってはデメリットばかりである。

しかも、裏スロ店は大半がヤクザが経営してるので、店内でゴネることも出来ない。

このような違法パチスロ店は、暴力団の資金源になっているどころか、第二のパチスロ依存症患者を生むだけなので、警察は徹底的に摘発して欲しい。



0 件のコメント:

コメントを投稿