2017年7月1日土曜日

パチスロメーカー最大手ユニバーサル創業者会長が不正行為の疑いで事実上解任の大騒動!

“日本のカジノ王”パチスロ最大手会長は本当に「解任」されたのか

2017/6/29(木) 6:00配信



パチスロ機メーカー最大手ユニバーサルエンターテイメントの創業者、岡田和生会長が本日開かれる定時株主総会で、取締役から外されるという。不正な行為の疑いがあるというのがその理由だが、このタイミングにはそれとは別の、なにかしらの「意味」があるのではないか。(ノンフィクションライター 窪田順生)

● マカオと日本、2人の「カジノ王」が 示し合わせたかのように去って行く

2人の「カジノ王」がまるで示し合わせたように同じタイミングで表舞台から姿を消す。こんな偶然があるものなのか――。

6月23日、「マカオのカジノ王」として知られるスタンレー・ホー氏が、自身が長く率いてきた「信徳集団」(香港で運輸や不動産を手がける上場企業)の会長を退任すると発表した。後任は「カジノクイーン」の異名をとる娘のパンジー・ホー氏が継ぐという。

御歳95歳という高齢で、実質的には第一線から身を引いていたとはいえ、カジノの世界で長く轟いていた金看板が消えていくことに感慨深いものを感じていたら、ほどなくして「日本のカジノ王」の去就にまつわる衝撃的なニュースが飛び込んできた。

「大手パチスロ創業者会長が“事実上解任”の大騒動」(毎日新聞6月27日)

ヤフートピックスにも載っていたのでお読みになった方も多いと思うが、パチスロ機メーカー最大手、ユニバーサルエンターテイメント(以下、UA)の創業者として、実権を握っていた岡田和生会長が本日開かれる定時株主総会で、取締役から外されるというのだ。

経緯の違いはあれど、2人の「カジノ王」が奇しくも同じタイミングで一線から身を引くというのは、個人的にはなんともいえない「因縁」を感じてしまう。

おいおい、いくらなんでも「パチスロメーカーの社長」を「カジノ王」とくくるのはさすがに無理があるだろうと冷笑する人もいるかもしれないが、実は岡田会長は日本人経営者の中で、唯一「カジノ王」と呼んでも差し支えない人物なのだ。

映画「オーシャンズ11」の舞台にもなったラスベガスを代表する「ベラッジオ」や「ウィンラスベガス」などを手がけ、「ラスベガスのカジノ王」として知られるスティーブ・ウィン氏が資金難に陥った際、出資者となった岡田会長は、「ウィンの盟友」として彼のノウハウを間近で見てきただけではなく、ウィンリゾーツの取締役としてマカオ進出にも関わってきた。

その後、ウィン氏との仲は決裂するも、今度は自身がフィリピン政府のカジノライセンスを取得。総工費4200億円という世界最大規模のIR(統合リゾート)「Okada Manila」プロジェクトをマニラ湾で進めており、昨年末にその一部をオープンさせている。

日本では「カジノができたらギャンブル依存症が増えて、街には金貸しとマフィアが溢れて国がメチャクチャになる!」「賭博で景気対策なんて恥を知れ」と蓮舫さんたちが大騒ぎをしているが、なんのことはない、海の向こうではとっくに「日本のカジノ王」がIRの開発を進めて、フィリピン経済や観光振興に貢献を果たしているというわけだ。

● ホー氏との浅からぬ因縁 盟友のマカオ進出時に邂逅

岡田会長が「カジノ王」だというのは納得したが、取締役の解任が「マカオのカジノ王」の引退と重なったのは単なる偶然だろ?そんな声が聞こえてきそうだ。

たしかに、UAの6月8日のリリースによると、岡田会長と取締役1名が適正な社内決裁なしに第三者に約20億円を貸し付けるなど、不正な行為が行われた疑いがあるとして、特別調査委員会が設置されている。先の毎日報道でも、現経営陣と岡田会長の「長男、長女が会長に反旗を翻した」という見方である。

かたや、ご本人の意に反して辞めさせられるという形で、かたや、95歳の高齢もあって娘への禅譲という形。普通に考えれば、たまたま時期が重なっただけとしか見られないが、筆者はどうしても「因縁」を感じてしまう。

それは、岡田会長が「カジノ王」の偉大な先輩であるホー氏に対して、なにかしらの「シンパシー」を感じていた節があるからだ。

実はこの2人のカジノ王は、ウィンリゾーツがマカオに進出した際に「邂逅」を果たしている。

中国政府からライセンスを獲得した岡田会長とウィン氏だったが、カジノが立地できそうな場所は、既にホー氏が虫食い状態ですべて買い占めていた。そこでホー氏に「直談判」するために会いに行ったところ、このように言われた、と岡田会長は「ラスベガスカジノホテル 最も新しい挑戦」(集英社インターナショナル)の中で振り返っている。

「スタンレー・ホー氏は、そういうことなら自分にあなたたちの会社の株を持たせてくれと言ってきた」(P152)

だが、これにウィン氏が難色を示した。

「カジノなんてマフィアとか反社がやっているものでしょ」という方からすると意外かもしれないが、実はカジノライセンスの取得には、日本社会ではありえないほど厳しいチェックが課せられる。中でも厳しいネバダのライセンスの場合、申請者だけではなく奥さんの口座まで丸裸にされて、五親等まで反社会勢力がいないか調査される。

そういう厳しい監視の下に置かれているウィン氏からすれば、「裏社会ともつながりがある」といった風評が流れる「マカオのカジノ王」に株を与えるというのは、ライセンス剥奪の恐れもあるリスキーな提案だったのだ。

結果、2人はホー氏の申し出を固辞して、中国政府へ強気の交渉をすることで、どうにか土地取得をすることができたという。

● 「胡散臭さ」を警戒されたホー氏と 岡田会長の現在の境遇が重なる

このエピソードを岡田・ウィン両氏がふりかえる際、ウィン氏がホー氏に対して「胡散臭さ」を感じていることを隠さないのと対照的に、岡田会長はホー氏を評価している。ここに岡田和生という実業家の哲学がよく表れていると感じるので、少し長いがそのまま引用させていただく。

「私個人から見れば、スタンレー・ホー氏は非常に優れたビジネスマンだし、大変な紳士なのですが、ラスベガスの事業家たちから見ると非常に胡散臭く見えるんですね。私から見れば、もしスタンレー・ホー氏に胡散臭いところがあるとすれば、それはマカオという環境のなせるものだろうと。マカオはかつて植民地で、そのなかで彼は力を独占してきたわけですから、いつも法律が守ってくれるということではなくて、その他の力も得なければ守れなかったというものもあったかもしれません。(中略)あえて言えば、私はスタンレー・ホー氏が嫌いじゃありません。そういう環境のなかでやってこられたということが理解できるという意味でです。ともあれ、立身出世した立派な人物ですよ」(P.156)

ジュークボックスの販売から事業を興してフォーブス誌の長者番付に名を連ねるという「立身出世」を体現している岡田会長が、無一文からカジノ王にまでのしあがったホー氏の姿にある種のシンパシーを感じるのは当然といえば当然かもしれない。

この一件の後、岡田会長とホー氏がどのような付き合いは続けていたかは、外部からうかがうことはできない。ただ、ウィン氏と決別後は単身カジノの世界で戦い続けてきた岡田会長にとって、実力と実績を高く評価してきた偉大な先人が身を引いたことが与えた影響は、決して小さくなかったのではないか。

ましてや今、ご自身が置かれている立場は、かつてのホー氏の境遇と瓜二つである。

誰よりも早くカジノビジネスに目をつけて、たぐいまれなる行動力でライセンスを取得。そしてついに長年の夢である自分の名前を冠した「世界一のカジノリゾート」にも着手した。そんな誰もが評価せざるをえない実績がありながらも、数年前には大手マスコミから不正をしていると報道され、今回も「不正な行為」が調査対象となっている(不正報道は今年2月に名誉毀損が認定されUA側が勝訴している)。

「カジノ王」として確固たる地位を築きながらも、「胡散臭い」というイメージがまとわりついてしまったホー氏の姿と、なにやら妙にダブって見えてしまうのだ。

だからこそ、今回の取締役解任報道も「裏」を勘ぐってしまう。もっと言えば、このタイミングになにかしらの「意味」があるような気がしてしまうのだ。

● 日本のカジノ事業者第1号は? 獲得をめぐり水面下で熾烈な争い

ご存じのように昨年、IR推進法が成立して現在、実施法へ向けて日本のカジノ事業者をどうするのかという制度づくりが行われており、手を挙げる自治体や、国内外のIRオペレーター希望者が水面下でしのぎを削っている。

岡田会長が13年前にチェックが厳しいことで知られるネバダのカジノライセンスを取得したのも、ウィンと組んだのも、すべては日本でカジノが解禁された時のことを見据えての行動であることは言うまでもない。カジノは国際的にも厳しい規制が敷かれているので、経営にも独特のノウハウを要する。だから、さまざまな国に進出してカジノを展開しているMGMやウィンリゾーツのようなカジノ企業が俄然有利だ。

せっかく日本でカジノ解禁になっても、日本企業が主役になれないのでは意味がない。そこでウィンと組むことでノウハウを吸収し、カジノが解禁されたあかつきには、日本で初めてのカジノ事業者になろうと考えていた。

石原慎太郎前東京都知事が、「お台場カジノ」をぶち上げた1999年の前年、まるでその場所を見据えたかのように江東区有明にUAの本社を移転させたことからも、その野心の「本気度」がうかがえよう。

だが、現在のカジノ企業レースのなかで、UAは残念ながら厳しい評価を受けている。先ほども申し上げたように、カジノビジネスの実績としては文句のつけようがないのだが、今回の「不正行為」のように岡田会長の「疑惑」が報じられるなど、UAに対してネガティブなイメージがついてしまったからだ。

これから国内で広めていくという意味では、最初のIRは失敗が許されない。そういう意味では、いくら海外で実績があってもUAではリスキーすぎる、というのが永田町やカジノ業界での評価だったわけだ。

つまり、UAにとっては「岡田会長」というのは、カジノの実績的には大きな強みであるのだが、それと同時に、カジノ免許取得ということでは「弱み」になっていたのだ。

だが、今回の「退任」でそれが激変した。報道が事実であり、岡田会長が取締役を退いて経営にタッチしない体制になるのなら、UAの「弱み」はなくなる。

つまり、岡田会長が身を引くことによって、ご本人が長年目指してきた「日本のカジノ事業者1号」という可能性を引き上げることができるのだ。

もちろん、これはすべて筆者の「妄想」にすぎない。ただ、日本のIRにおいて、日本企業が置かれている厳しい状況を考えると、こういうリスクヘッジはあってもおかしくはない。

● 森友・加計学園問題が前例に 許認可を得れば叩かれる危険性

森友問題や加計学園問題のおかげで、政治と近い企業経営者はなにかの特例を認められた時点で、すさまじい粗探しが始まるという前例ができた。それを踏まえると、今IRに手を挙げている日本企業のほとんどは全滅だ。たとえば、セガサミー里見治会長もフジテレビ日枝久相談役も、安倍首相と距離の近さは周知の事実だ。「横浜カジノ」で囁かれる企業の多くは、菅義偉官房長官との近さが知られている。

こうなると「癒着」を連想させるような官僚がつくった「メモ」でもあれば、マスコミもすぐに乗ってくる。つまり、IRまわりには「倒閣」に利用できる材料が山ほどある。

無論、IRに名乗りを上げている企業もよくわかっていて、加計孝太郎さんの二の舞にならないようにさまざまなリスクヘッジをしている。そのなかで最も安全で、最も合理的な方法は、批判の的となりそうな人物を引っ込める、つまり今回のUAのような対応であることは言うまでもない。

先ほど紹介した書籍によると、ホー氏からの申し出を断ろうかどうかと悩むウィン氏に、岡田会長はこのような「アドバイス」をしたという。

「お金のことは気にしなくていい。大切なのはあなたの評判です」

カジノ事業者にとって、「評判」はライセンス的にもビジネス的にも生死に関わる重要な要素だ。それを誰よりもよく知っている岡田会長が、UAの「評判」を上げようとしたらどうするか。

悲願達成のために自ら身を引く、というのは経営者としてごく自然な発想ではないか。

いずれにしても、世界のビリオネア・岡田和生がこの程度のことで終わるとは思えない。「日本のカジノ王」の「逆襲」に注目したい。

窪田順生

参照元 : ダイヤモンドオンライン


<大手パチスロ>株主総会の受付で創業者会長が“押し問答”

2017/6/29(木) 14:30配信



パチスロ機メーカー最大手、ユニバーサルエンターテインメント(ジャスダック上場)の定時株主総会が6月29日、東京都港区台場のホテルで開かれた。株主総会では、オーナー創業者であり、会長として同社の実権を握っていた岡田和生氏(74)が、取締役から外される議案の採決が予定されていた。総会開始前に、株主として入場しようとした岡田氏と会社側が押し問答をし、入場を拒否される事態となった。【毎日新聞経済プレミア】

株主総会は午前10時から予定され、その30分ほど前に岡田会長が受付に姿を現した。入場を拒否する会社側と、約30分にわたり、受付脇で押し問答となった。岡田氏は、約20億円の不正な資金貸し付けの疑いがあるとして、会社側から会長としての業務執行を停止されている。さらに、同社の筆頭株主であるオカダ・ホールディングスの取締役を5月に解任されている。

岡田氏はユニバーサル社の株式1株を保有する会社の代表として入場すると主張。一方、ユニバーサル社側は「株式保有を確認できない」と繰り返した。株主総会は予定どおり開催され、岡田氏を取締役から外す人事案を賛成多数で可決して終了した。

◇株主総会の会場に入場できず

岡田氏は入場を拒否された後、取材に来ていたメディアの質問に答えた。岡田氏は、ユニバーサル社の株主総会で、自身が担当してきたフィリピンでのカジノリゾート開発について、「自分を外して運営できるのか」と主張する予定だったという。

また、不正貸し付け疑惑については、フィリピンのカジノの招待客を増やす業務のための貸し付けだと主張し、「私自身はこの貸し付けを正当なものとして承認した。会社で正しい手続きをとったかどうかは、会社側の問題だ。社長の責任ではないか」と述べた。

ユニバーサル社は疑惑調査のため、特別調査委員会を設置している。岡田氏は「まだ委員会から何の話もきていない。調査があれば、すべて答える」と説明している。

一方、会社側は「取材はすべて当社ホームページのお問い合わせ窓口のメールフォームで受け付けます。本日中の折り返しは難しいです」と代表電話交換で答えた。

一方、関係者によると、会社側は岡田氏が主張している株式1株を保有する会社が存在していない、と説明している。この日の株主総会で会社側は、特別調査委員会を設置していることを改めて説明し、ガバナンス、コンプライアンスに関わる問題は、すべて調査すると述べたという。

◇「長男と話をしたい」と岡田氏

岡田氏は1969年に同社の前身を創業し、パチンコ・パチスロ機の製造販売を行い一代で同社を築いた「ワンマン経営者」で、創業以来48年間にわたり、同社の最高権力者だった。

ユニバーサル社側は6月8日、岡田氏と取締役1人が2年前に適正な社内決裁なしに第三者に約20億円を貸し付け、不正な行為が行われた疑いがあると発表。岡田氏と取締役1人の業務執行権限を停止し、社外の弁護士3人で構成する特別調査委員会を設置した。定時株主総会で、岡田氏ら2人を取締役から外す議案を公表していた。

ユニバーサル社の議決権67.9%を保有するオカダ・ホールディングスは、岡田氏が香港に設立した同族企業だ。岡田氏が46.38%、長男の知裕氏が43.48%、長女の裕実氏が9.78%を保有している。岡田氏1人が取締役となり実権を握っていたが、5月12日に、知裕氏と裕実氏が岡田氏を取締役から解任したという。

岡田氏は、この日の取材に対し、オカダ・ホールディングスの取締役を解任されたことは5月18日になって初めて知ったと述べた。知裕氏とこの問題で話をしていないため、早急に話をし、場合によっては訴訟になってでもオカダ・ホールディングスの実権を取り戻したいと話した。

参照元 : 毎日新聞










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