【ギャンブル依存症】パチンコ店に入り浸り借金1000万円を経験した自分が改めて思うこと
2019/10/27(日) 9:00配信
日本にカジノ施設の設置をすすめるIR法案が可決されて以降、騒がれるのがギャンブル依存です。
パチンコ・パチスロ店にいくと「ひとりで悩まずお電話ください。パチンコは適度に楽しむ遊びです」と書かれたポスターが貼ってあります(ちなみに、厳密に言えばパチンコ・パチスロはギャンブルではなく「遊技」という位置づけです)。
パチンコ・パチスロで言えば、遊技人口や店舗数は減少傾向にありますが、中には「やめたいのにやめられない」という人もいることでしょう。なぜ人はギャンブルにハマるのか? その末路は? ギャンブルで1000万円の借金を作ったけど、依存から脱出した僕の経験談を元に考えたいと思います。(文:ちばつかさ)
パチンコ店の客には3つのタイプがある
僕がパチンコ・パチスロにハマっていたのは大学時代、今から約20年前です。爆裂機と呼ばれる台が全盛期の頃で、一日で20万以上稼ぐことも当たり前の時代でした。友達の中にはパチンコで勝って財布に100万以上入っているやつもいて、朝からパチンコ店に入り浸る大学生は多かったです。
時代は変化し、パチンコ台やパチスロ機が規制され、以前ほど稼げなくなるにつれて遊技人口や店舗数は減りました。しかし、遊ぶ人の特徴に関しては変化していないように思います。遊んでいる人の特徴をあげると次の3つに集約されるのではないでしょうか。
1.余剰資金で純粋にパチンコ・パチスロを楽しんでいる人
地方の遊技場にいくと、おじさまやおばさまなどが朝から並んで楽しそうにお友達を談笑しながら遊んでいる光景を見かけます。ランチやショッピングにいくように遊技を純粋に楽しんでいる人たちは多いと思います。
2.パチンコ・パチスロを職業としている人
いわゆる"プロ"と呼ばれる人たち。最近はYouTuberとして遊技台の解説動画などをアップしている人たちもいます。パチンコ雑誌の編集者やパチプロと呼ばれる人たちは、遊ぶだけでなく店舗の取材やデータ収集などでお金を稼いだりもしています。
3.ギャンブルにハマり借金をしてまでのめり込む人
大学生時代の僕です。仕事の合間、どんなことよりも優先、お金がなければ借金をしてまで遊ぶような人たちです。規制が厳しくなった今も、借金をしてまで遊んだり、やめたいのにやめられなかったり、生活が破たんするまで遊んでしまったりする人たちはまだまだ一定数います。
パチンコ店は"何も考えてなくていい"場所
ギャンブルをしない人にとっては「なんでそんなものに依存するの?」と思うかもしれません。それでも、ギャンブルはファンタジーの中にいくようなもので、人間の脳や心理や弱さやいろんなものをかき乱し科学的にも感情的にもハマる要素を兼ね揃えているのです。
例えばドーパミン。大当たりすると大きな音が鳴り響き、大金を得られる。この報酬系と呼ばれる物質が脳内を踏襲します。薬やアルコールと同じようにのめりこんでいくのです。
そして、投資した額を取り戻したいと思う心理、孤独や悩み、考えることを解消してくれるといった部分ものめり込む要素でもあります。僕はこのすべてにまんまとハマりました。
元々考えすぎてしまう性格で内向的。人付き合いも好きなほうではなかったので、なにも考えなくてすむパチンコやパチスロは居心地の良い場所でした。もう店に入ったら最後です。
ギャンブルから抜け出せた理由は「明日に繋がらない」と気づけたから
それでもギャンブルから抜け出すことができた今、改めて振り返ると、当時やっていたことは無意味でした。もちろん、余剰資金で遊んだりそれを仕事としていたりする人にとっては意味のあるものかもしれません。
しかし、僕にとってはすべてにおいて"明日につながらないもの"でした。依存的に遊んできたからです。まず「稼ぐ」ということに関して言えば、期待値は宝くじなどよりも高いとはいえ不確実性が高すぎるし、かけた時間の割にはリターンが少ないのです。
"投資"に関して言えば、自分自身の未来への投資には何にもつながりません。勝負して勝つか負ける。これでその日は終わりです。その時間が明日の何かに繋がるのかといえばなににもつながりません。
本を読めば知識が明日に繋がるかもしれません。人に会えば人脈がなにかに繋がるかもしれません。でも、仕事ではないギャンブルはその場で終了。明日に繋がることといえば借金で、有限である時間の損失にしかつながらないのです。そのことに気づいて、依存から抜け出しました。
日々において刺激的なことがないと、どうしても刺激物に手を出してしまいたくなるのは人間の本能なのかもしれません。でも、その"刺激物"が人生を狂わせてしまうものであれば、のちに後悔の念に襲われます。
過ぎた時間はお金で買い戻すことは決してできないのです。きっとハマる人はこの文章にもたどり着けない環境に身をおいているのかもしれません。まずは環境を変えること。立ち止まって自分自身を見つめなおすこと。早めに相談すること。
そしてなにより新しい"刺激"をさがすことをおススメします。すべてを失う前に。ギャンブルは理性を制御できるものだけが勝者になれるものなのです。
参照元 : キャリコネニュース
2019/10/27(日) 9:00配信
日本にカジノ施設の設置をすすめるIR法案が可決されて以降、騒がれるのがギャンブル依存です。
パチンコ・パチスロ店にいくと「ひとりで悩まずお電話ください。パチンコは適度に楽しむ遊びです」と書かれたポスターが貼ってあります(ちなみに、厳密に言えばパチンコ・パチスロはギャンブルではなく「遊技」という位置づけです)。
パチンコ・パチスロで言えば、遊技人口や店舗数は減少傾向にありますが、中には「やめたいのにやめられない」という人もいることでしょう。なぜ人はギャンブルにハマるのか? その末路は? ギャンブルで1000万円の借金を作ったけど、依存から脱出した僕の経験談を元に考えたいと思います。(文:ちばつかさ)
パチンコ店の客には3つのタイプがある
僕がパチンコ・パチスロにハマっていたのは大学時代、今から約20年前です。爆裂機と呼ばれる台が全盛期の頃で、一日で20万以上稼ぐことも当たり前の時代でした。友達の中にはパチンコで勝って財布に100万以上入っているやつもいて、朝からパチンコ店に入り浸る大学生は多かったです。
時代は変化し、パチンコ台やパチスロ機が規制され、以前ほど稼げなくなるにつれて遊技人口や店舗数は減りました。しかし、遊ぶ人の特徴に関しては変化していないように思います。遊んでいる人の特徴をあげると次の3つに集約されるのではないでしょうか。
1.余剰資金で純粋にパチンコ・パチスロを楽しんでいる人
地方の遊技場にいくと、おじさまやおばさまなどが朝から並んで楽しそうにお友達を談笑しながら遊んでいる光景を見かけます。ランチやショッピングにいくように遊技を純粋に楽しんでいる人たちは多いと思います。
2.パチンコ・パチスロを職業としている人
いわゆる"プロ"と呼ばれる人たち。最近はYouTuberとして遊技台の解説動画などをアップしている人たちもいます。パチンコ雑誌の編集者やパチプロと呼ばれる人たちは、遊ぶだけでなく店舗の取材やデータ収集などでお金を稼いだりもしています。
3.ギャンブルにハマり借金をしてまでのめり込む人
大学生時代の僕です。仕事の合間、どんなことよりも優先、お金がなければ借金をしてまで遊ぶような人たちです。規制が厳しくなった今も、借金をしてまで遊んだり、やめたいのにやめられなかったり、生活が破たんするまで遊んでしまったりする人たちはまだまだ一定数います。
パチンコ店は"何も考えてなくていい"場所
ギャンブルをしない人にとっては「なんでそんなものに依存するの?」と思うかもしれません。それでも、ギャンブルはファンタジーの中にいくようなもので、人間の脳や心理や弱さやいろんなものをかき乱し科学的にも感情的にもハマる要素を兼ね揃えているのです。
例えばドーパミン。大当たりすると大きな音が鳴り響き、大金を得られる。この報酬系と呼ばれる物質が脳内を踏襲します。薬やアルコールと同じようにのめりこんでいくのです。
そして、投資した額を取り戻したいと思う心理、孤独や悩み、考えることを解消してくれるといった部分ものめり込む要素でもあります。僕はこのすべてにまんまとハマりました。
元々考えすぎてしまう性格で内向的。人付き合いも好きなほうではなかったので、なにも考えなくてすむパチンコやパチスロは居心地の良い場所でした。もう店に入ったら最後です。
ギャンブルから抜け出せた理由は「明日に繋がらない」と気づけたから
それでもギャンブルから抜け出すことができた今、改めて振り返ると、当時やっていたことは無意味でした。もちろん、余剰資金で遊んだりそれを仕事としていたりする人にとっては意味のあるものかもしれません。
しかし、僕にとってはすべてにおいて"明日につながらないもの"でした。依存的に遊んできたからです。まず「稼ぐ」ということに関して言えば、期待値は宝くじなどよりも高いとはいえ不確実性が高すぎるし、かけた時間の割にはリターンが少ないのです。
"投資"に関して言えば、自分自身の未来への投資には何にもつながりません。勝負して勝つか負ける。これでその日は終わりです。その時間が明日の何かに繋がるのかといえばなににもつながりません。
本を読めば知識が明日に繋がるかもしれません。人に会えば人脈がなにかに繋がるかもしれません。でも、仕事ではないギャンブルはその場で終了。明日に繋がることといえば借金で、有限である時間の損失にしかつながらないのです。そのことに気づいて、依存から抜け出しました。
日々において刺激的なことがないと、どうしても刺激物に手を出してしまいたくなるのは人間の本能なのかもしれません。でも、その"刺激物"が人生を狂わせてしまうものであれば、のちに後悔の念に襲われます。
過ぎた時間はお金で買い戻すことは決してできないのです。きっとハマる人はこの文章にもたどり着けない環境に身をおいているのかもしれません。まずは環境を変えること。立ち止まって自分自身を見つめなおすこと。早めに相談すること。
そしてなにより新しい"刺激"をさがすことをおススメします。すべてを失う前に。ギャンブルは理性を制御できるものだけが勝者になれるものなのです。
参照元 : キャリコネニュース
— 依存症で悩まない (@YslxgPTJLbchiQW) October 27, 2019
【ギャンブル依存症】パチンコ店に入り浸り借金1000万円を経験した自分が改めて思うこと #SmartNews— 弁護士保険Mikata加入者 (@syakinmamire) October 27, 2019
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